店　　　長　：　

おーばー君、今日ね、お客様からお問い合わせのLINEを頂いたの。

 

　おーばー君　：　

どんなお問い合わせだったの？

 

　店　　　長　：　

OVER'sの『巧みケース』は、ワイヤレス充電器は対応していますか？って。

どうなのかな？おーばー君。

​

　おーばー君　：　

なるほど、最近ワイヤレス充電器使ってる人ふえてるもんね。

OVER'sの「巧み」は薄型TPUケースだから、ケースを付けたままでも充電は出来るよ。

 

　店　　　長　：　

じゃあ、ワイヤレス充電器対応でいいんだね～♫

 

　おーばー君　：　

うーーん、ちょっと違うんだよね。

 

　店　　　長　：　

えっ、どういうこと？？

 

　おーばー君　：　

まず、ワイヤレス充電の仕組みを分かってるかな？

 

　店　　　長　：　

えっ、仕組み？？　仕組みって。。。。

​

　おーばー君　：　

基本的に物事の仕組みが分かれば、いろいろな疑問ってほとんど解消するんだよ。

だから、物事を知らないで人に質問すると、回答の意味が理解できない場合もあって、逆にクレームになったりするから困るよね💧　僕はどうして人って生き物は調べて理解しようとしないのか、本当に不思議だよ。。。

 

　店　　　長　：　

ごめんなさーい。ちゃんと調べて勉強します💧

でも、今日のところは、とりあえず教えてくれるかな？

 

　おーばー君　：　

全く、調子いいんだからぁ～～～

​

　店　　　長　：　

よろしくお願いしまーーーす

​

おーばー君　：　

まず最初にワイヤレス充電の意味は、スマホに直接ケーブルをつなげなくても充電できる、と言う意味なんだよ。

じゃあ、直接ケーブルをつなげないで、どうやって電気をコンセントからスマホへ届けるの？ということになるよね。

この部分の説明が、ワイヤレス充電の仕組みなんだよ。

​

ケーブルを直接つなぐ場合は、ケーブルを通って電力がそのままスマホに送られるよね。

ケーブルを使わずに、電力を送る方法を「ワイヤレス電力伝送」というんだ。

この「ワイヤレス電力伝送」には、放射型と非放射型があって、スマホのワイヤレス充電には、非放射式の「電磁誘導方式」が使われることがほとんどなんだよ。

そして、この「電磁誘導方式」には、国際規格「Qi」（チー）があるんだ。

この国際規格「Qi」に対応している充電パッドは、Qi に対応・準拠しているスマホ・イヤホン・電動歯ブラシなどにワイヤレス充電ができる（つまり互換性がある）という事になるんだよ。

​

充電するときに、ケーブルがなくても充電できるのは、日本国民は中学の理科で習った「電磁誘導の原理」を使っているんだ。

充電パッドに電流を流すと、パッド内にあるコイルが反応して、磁界が空気中にできるんだ。

ここに、「受電用コイル」が付いているスマホなどの機器を近づけると、磁界に反応して電力に置き換えるんだ。

そして、誘導電力が発生して、この電力をバッテリーに蓄えるという仕組みなんだよ。

​

　店　　　長　：　

中学の理科！？　もう忘れちゃったよ💧　つまり、ワイヤレス充電器の電気が磁界になって、それにスマホが反応して充電できるってこと、、だよね？

 

　おーばー君　：　

まぁ、ザックリ言うとそんな感じかな💦

 

　店　　　長　：　

じゃあ、「巧み」ケースをつけたままでも、この仕組みはOKってこと？

​

　おーばー君　：　

うーーん、そこが難しいところで。。。

「巧み」を付けたまま、充電が出来るか、できないか、というと、答えは「できる」になるね。

ただ、さっきの説明をちゃんと理解していれば分かるはずけど、人体や生活環境に影響を及ぼさないという前提の磁界だから強いものではないよね。だから、磁界を発生させているものと、磁界を受容しているものの間に何かが入ることによって、放出された磁力のうちの何パーセントが電力として受容側に受け取られているか、が大きな問題になるんだ。

​

たとえば、店長も子供の頃に遊んだことがあると思うけど、プラスチックの下敷きを間に挟んで磁石で遊んだり、しなかった？？もし、あの下敷きを厚い本にしたら、磁力が伝わらないよね？

​

つまり、ケースを付けていても、充電はできるけど、ロスする分が発生するということなんだよ。

そもそも、直接ケーブルをつなぐ方が圧倒的に無駄なく充電できるからね。外に放出された磁界を使ってエネルギーを変換する以上、エネルギーが変換される分、ロスは出てしまうからね。

 

　店　　　長　：　

そうなんだ！！　じゃあ、急ぐときは直接ケーブルつないだ方が早いんだね。

 

　おーばー君　：　

まぁ、ケーブルの種類や電圧の関係で一概には言えないけど、一般的にはそうだね。

それぞれには一長一短あって、どちらが良いという事はできないよ。

ワイヤレス充電器の場合は、ケーブルの抜き差しが必要なく、充電パッドにスマホを置くだけで充電できるでしょ。

だから、ケーブルの断線やコネクタ部分の摩耗も無いってことだよね。

でも、無駄なく早く充電したいならケーブルを使った方がいいよね。

それと、さっきの説明を本当に理解していたら気付くはずだけど、ワイヤレス充電をするときは、しっかりと磁界の位置が、充電器側とスマホ側で一致していることが重要なんだよ。

それがずれていると、不要な部分で熱が発生するので、スマホ側のバッテリーの寿命が短くなる可能性があるんだよね。

そういう意味では、Apple社のマグセイフとiPhoneは、この位置ずれをマグネットを使ってぴったりと合わせているから、無駄が出にくいシステムと言えるね。

​

　店　　　長　：　

なるほど～

おーばー君が、「巧みケース」がワイヤレス充電器に対応しているか、していないか、一概に答えられない、という意味が良くわかったよ。

​

　おーばー君　：　

本当にわかったの！？

​

　店　　　長　：　

​うん、たぶんね💦